サーキットを走ると決めたら、
車や身の回りの準備をしながら
「何処」を「何時」
走るかを決めて行くことになると思います。
サーキットは、
ミニサーキットまで候補に入れると日本全国津々浦々、
色んなところに存在します。
ホームページの検索で
「サーキット」
をキーワードで検索すれば、かなりの数が見つかると思います。
で、ホームページ検索でめぼしいサーキットが見つかれば、
後はそこでの走行イベントを探すだけ。
これもサーキットのホームページに記述されているものもあれば、
雑誌などで書いているものもありますので、
色々調べてみましょう。
ある程度目をつければ、
後はそのイベントの主催者に連絡を取り色々聞きましょう。
始めてて不安一杯なら
「初サーキット走行者に対するサポートがどうか?」
を忘れずに聞いておいたほうが良いです。
ここでよく言われるのが
「始めはミニサーキット(3速がメインの規模)で何回か走って、
その後ちょっと大き目のサーキットを走ったほうが良い」
というお話。
私自身、鈴鹿の南コースが1回目ですし、
その考えはあたっているような気もしますが、
一番気をつけるべきは
初心者向けの走行会(走行イベント)を選ぶ
事だと思います。
規模が大きいサーキットでも、
周りのサポートがしっかりしていれば安心して走れます。
逆にミニサーキットでも、
玄人の集まりだとかなり精神的に厳しいことになり、
「もう二度とサーキットなんて走らない!」
なんて事になる可能性があります。
で、私なりに色々走った中で
初っ端の走行にお勧めっぽいものをピックアップしてみます。
イベント名[コース]
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所 感
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鈴鹿ドライビングレッスン(初級)
[鈴鹿サーキット南コース]
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私の中で間違いなくお勧めできるのがこれです。
スケジュールは丸1日。
講師はプロドライバー。
気になるグループ分けは、事前のアンケートで
「本当の初心者」
と
「ある程度の経験者」
で分けてくれます。
(レッスン内容も多少違います)
午前中にサーキット走行に関する講義があり不安を拭い去ってくれます。
また「スラローム」「コーナリング」「ブレーキング」
という基本動作を実際のコース上で繰り返し練習できます。
当然プロドライバーのアドバイス付。
そしてフリー走行までにプロ先導での完熟走行が6周程度。
ここまでやりますから、
ある程度コースも覚えてきて、
フリー走行もいくらか安心して望めます。
そして最後には国際コースの体験(先導)走行もありますから、
夢も膨らむってもんです。
家族連れなら2日ぐらい確保し、
1日目はドライビングレッスン。
2日目は遊園地で遊べば家族みんなが楽しめます。
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TIWP
[TIサーキット]
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最近TIWP
(TIウィークデー・パワーズ)
ではカテゴリー分け(超ビギナー・ビギナー・ベーシック)
がなくなったので分かりませんが、
もし「超ビギナー」があるならこれもお勧めです。
特にレッスンがあるわけではないですが、
他のカテゴリー(ビギナー・ベーシック)
や一般の走行会比べて台数が控えめで走りやすいです。
現時点(2004/12/04)でTIWPは
「お試し走行会」
という扱いのようですから、
ひょっとするとTIWP自体お勧めになってるかも知れません。
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すいチャレ
すいチャレビギナーズ
[MINEサーキット]
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こちらも前述の2つと同様サーキット側で主催してくれているイベントです。
TIWP(超ビギナー)と同様、
一般的に行われる走行会に比べ台数が少ないですし、
台数がある程度になれば、
熟練度に応じてグループ分けしてくれるようです。
で、私は参加していないので分かりませんが、
ホームページを見ると
「すいチャレビギナーズ」
というイベントもあるようですので、
すいチャレの雰囲気からすると、
こちらの方は間違いなくお勧めだと思います。
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その他にも、調べればきっと色々あると思います。
私がよく参加している
ドッグファイト・プロさんが開催しているサーキット練習会でも、
事前にお話すれば同乗走行とか対応してくださるみたいですし、
もしレッスン的なものが見つからなくても、
前もって主催者の方と色々お話しておくのも手かもしれません。
で、ここまで書いてなんですが、一番理想的なのは・・・
経験者や知人と一緒に参加する。
ですね。
厳しい走行会でも、
知った人が近くにいると本当に安心感が違いますし、
何より楽しくすごせます。
私は始めの2回を単独で走行しましたが、
すごく寂しく不安だった事を覚えています。
#よくリタイアしなかったものだと、自分で妙に感心してみたり・・・
(参考)サーキットの大きさ比較
ここで参考程度ですが、
私が走ったことのある
「鈴鹿」「セントラル」「TI」「美祢」
サーキットの縮尺比較をしてみます。
なんとなく、美祢・TIがもう少し大きく、
鈴鹿は一回り小さくした方が良いような気もしますが、
概ねこんな感じだと思います。
私の走り方で間違いなく180km/hを越えるのは鈴鹿だけです。
セントラルは、バックストレートエンドが大体4速7000rpm弱ってところ。
TIも大体同じ。
美祢はストレートエンドで4速吹け切りのぎりぎりだったので、
手前(6000rpm弱)で5速にあげてました
(ぎりぎりまで引っ張ると、5速にあげた途端ブレーキ踏む感じでした)。
美祢は立ち上がりが2速の速度域なので、
マップ上は長いのですが、
加速時間がかかるためストレートエンドの速度は
TIやセントラルよりちょっと速い位です。
(TIやセントラルのバックストレートは3速立ち上がり)
(参考)ライセンス
ちなみに、
何度かサーキットを走ると頭をよぎるのが
「サーキットライセンス」
をどうするかということ。
私は鈴鹿サーキットとセントラルサーキットのライセンスを取りましたが、
何処も基本的に4万円前後の初期費用がかかるので、
結構躊躇すると思います。
ですので、
私がライセンスをとって感じた感想を以下に書いて見ます。
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ライセンス枠
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一般の走行会
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メリット
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・走行料金が安い
※場所により差があります
・予定が比較的自由に組める
・台数が少ない
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・気楽に参加できる。
・レッスンなどの付加価値が
ある
・模擬レースなどが楽しめる
※イベントにより異なります
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デメリット
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・ライセンス費用(年会費)がか
かる
・基本的に走行のみでイベント
無し
・タイムとにらめっこの走行に
なりがち
・取得したサーキットのみ適用
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・台数が多い
・日程の自由が利かない
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走行料金については、
サーキットにより差がまちまちです。
鈴鹿サーキットとかであれば、
ライセンス枠なら50分で12,000円ですが、
普通の走行会だと20,000円ぐらいからと差が大きいです。
ですが、
セントラルサーキットはどちらも6,000円ぐらいなのであんまり差が有りません。
予定が自由というのは相当大きなメリットだと思います。
走行会と違ってライセンス走行枠は比較的多く用意されていますし、
週末・休日以外であれば
そうそうライセンス枠が定員で一杯になるということが無いでしょうから、
極論朝思い立って
「今日は走りに行こうか」
なんて事が可能です。
特にセントラルなどほぼ毎日走行枠があります。
台数の少なさは、
メリットでもあり、
逆にデメリットにもなります。
前後をあまり気にせず走れるというのは大きなメリットですが、
逆にそういう状況だと
「他の車の走り方(ラインどり、コーナリングスピード等)を参考にする」
のは難しいです。
目標がないと、
頭抱えながら走行することになる可能性が高いです。
結論として・・・
年に数回といった程度ならあんまりライセンスのメリットは無いと思います。
それに、
初めはやはりある程度の目標があったほうが良いと思います。
でも回数重ねてきて
「思いっきりのびのび走りたい!」
ということならライセンスもありかと思います。
#少なくとも2ヶ月に1度走りに行くなら、検討の余地ありと思います。
ちなみに私がライセンスを取るのを決めた理由は、
鈴鹿サーキットは走行会が圧倒的に少ないし、
セントラルサーキットの走行会は基本的に台数が多い。
なにより、『思う存分サーキット走行が楽しめる』
からです。(タイムは遅いですが、走るの大好きですから)
さらに参考として、
私が参加した範囲での
各サーキットのライセンスと走行会での費用比較をしておきます。
コース
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ライセンス料/走行費
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走行会費との比較
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鈴鹿サーキット
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年会費・入会金:40,000円
(初回走行料金含む)
更新費用:24,500円
走行費(50分):12,000円
(25,000円で非会員も走行可)
計測器:無し
(P-LAP対応)
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以前参加した一般の走行会だと23,000円(50分×1、計測費含む)
P-LAPの代金(28,000円)を考えると
[5回走行]
(会員)68,000+12,000×4=116,000円
(非会員)23,000×5=115,000円
[6回走行]
(会員)68,000+12,000×5=128,000円
(非会員)23,000×6=138,000円
∴走行50分×6回で入会金の元が取れます。
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セントラル サーキット
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年会費・入会金:49,000円
更新費用:29,000円
走行費(30分):5,700円
計測器(1日):2,100円
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ドッグファイト・プロさんの走行会の場合、
走行料金:6,000円(30分)
計測料:2,000円(1日)
1回辺り、30分×2本とすると計測器込みで走行料金の差が500円。
この差額で49,000円の入会金の元を取ろうと思えば、
49,000(円)÷500(円/回)=98(回)
∴元を取ることは考えない方が・・・
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まぁ、お金だけではライセンスの価値は測れません・・・
何しろライセンスは天気が選べますよ!
朝起きて、
晴れを確認した後おもむろに出かけるという・・・
私がライセンス取って一番良いと思ったのはこの点ですね
(雨は嫌ですから)。